化学薬品製造の現場では今、「作りたくても作れない」という切実な声が増えています。
長年、お客様に愛用されてきた製品。
独自の配合で、他社には真似できない品質。
しかし、それを支えてきた熟練社員の引退や、設備の老朽化によって、製造の継続が危ぶまれているケースが後を絶ちません。
「この製品のためだけに、数千万円の設備投資はできない」
「手間のかかる小ロット品で、現場が疲弊している」
「後継者がおらず、会社をたたむしかないと考えている」
もし、このようなお悩みを抱えていらっしゃるなら、諦める前に一度、私たちの「製造継承支援サービス」をご検討いただけませんか？
今回は、会社全体を売却するM&Aとは少し違う、「必要な部分だけをバトンタッチする」新しい解決策についてご紹介します。
1. 製造現場が抱える「継続の壁」
皆様の工場でも、以下のような課題に直面してはいないでしょうか。化学薬品製造業、特に中小規模の現場では、これらが複合的に絡み合い、解決を難しくしています。
1. 「あの人」がいなくなると作れない（技術の属人化）
化学製品の製造、特にファインケミカルの分野では、マニュアルには書ききれない「コツ」が必要です。「加温装置の温度調整のクセ」や「撹拌の微妙なタイミング」など、ベテラン社員の勘と経験に依存している工程も少なくありません。その方が定年を迎えたとき、技術の継承が間に合わず、製造がストップしてしまうリスクがあります。
2. 設備が古く、更新コストが見合わない
特定の製品を作るためだけの専用設備。長年の稼働でガタが来ているものの、その製品の利益率や将来性を考えると、高額な更新費用をかける決断ができない。かといって、お客様がいる以上、供給を止めるわけにもいかない……というジレンマです。
3. 小ロット・短納期対応による現場の疲弊
「毎月ドラム缶数本だけ」「急ぎで小分けしてほしい」といった細かい注文。お客様にとっては重要ですが、製造現場にとっては段取り替えの手間がかかり、生産効率を落とす原因になります。人手不足の中、こうした対応が現場スタッフの大きな負担になっていることも事実です。
「会社」ではなく「仕事」を引き継ぐ、という選択肢
こうした課題に対し、多くの経営者様が「廃業」か「M&A（会社売却）」の二択で悩まれています。しかし、私たちは第3の選択肢として「製造継承」をご提案しています。
これは、会社そのものを売るのではなく、「継続が難しくなった製品の製造や販売権（商権）」だけを、信頼できるパートナーに引き継ぐ方法です。
2. 「製造継承」のイメージ
例えば、「主力製品Aは自社で続けたいが、手間のかかる製品Bと、設備更新が必要な製品Cだけを手放したい」という場合。
私たち（または提携パートナー）が、製品BとCの「製造技術」「ノウハウ」「お客様との取引口座」を引き継ぎます。
お客様には、これまで通りの品質で製品をお届けしつつ、貴社は負担となっていた業務から解放され、主力製品Aに経営資源を集中させることができます。
3. 当社の「製造継承支援サービス」でできること
私たちは単なる仲介業者ではなく、化学薬品製造の現場を知るプロフェッショナルとして、実務的なサポートを行います。
1. 面倒な製造案件の「肩代わり」
「利益は出るが手間がかかりすぎる」「危険物の取り扱いが難しくなった」といった案件を、私たちがお引き受けします。製造の委託だけでなく、原料の購買から保管、品質管理、出荷まで、プロセスの一部または全部を請け負うことが可能です。
2. 設備投資なしでの「継続生産」
貴社の設備が老朽化していても、弊社の設備やネットワークを活用することで、新たな投資をすることなく製造を継続できます。独自のレシピやノウハウも、秘密保持契約を結んだ上で大切に引き継がせていただきます。
3. お客様への「安定供給」を守る
何より大切なのは、長年のお付き合いがあるお客様にご迷惑をかけないことです。製造元が変わっても品質と納期が守られるよう、技術移管や品質保証体制の構築を徹底的にサポートします。
4. 「辞める」を決める前に、まずはご相談ください
「こんな特殊な製品、他社に作れるわけがない」
「小規模な案件だから、相談するのが恥ずかしい」
そのように思われるかもしれません。しかし、技術や販路をそのまま無くしてしまうのは、貴社にとっても、お客様にとっても、そして業界にとっても大きな損失です。
私たちは、貴社が守ってきた技術と信頼を、次の形へとつなぐお手伝いをしたいと考えています。
「一部の製品だけ引き継いでほしい」
「後継者がいないので、事業ごと任せたい」
どのような形でも構いません。まずは現場の状況や、経営者様、現場の方々の率直な思いをお聞かせください。
貴社の負担を減らし、事業を前へ進めるための現実的なプランを、一緒に考えさせていただきます。
下記のお問い合わせフォームより、お気軽にご連絡ください。
