タイにて亜鉛めっきについての勉強会を行いました
今回のブログでは、5月にタイの金属表面処理業者様に向けて行われた勉強会の模様をお届けします。 目次 ...
株式会社タイホー
黒色3価クロム化成処理について、よくご質問頂く内容を以下にまとめました。
A. 黒色3価クロム化成処理とは電気亜鉛めっきの後処理方法の一つです。３価クロムを主成分とした化成処理剤で処理を行うと、黒色の皮膜となります。
A. 通常の電気亜鉛めっきの後処理工程と同じで、黒色3価クロム化成処理の処理工程には、本剤処理と仕上処理があります。
A. 両方で使用可能な汎用製品もございますが、専用品をお薦め致します。
A. 本処理の後に行う処理で、耐食性、耐傷性、外観の向上を図ります。処理後の水洗処理は不要です。
A. 電気亜鉛めっきにはジンケート浴、シアン浴、塩化浴の浴種があり、そのすべてに対応可能です。中でもジンケート浴が最適です。
A. 通常は化成処理皮膜を形成するベース剤と、黒色を出すための黒色化剤の2液で構成されています。また仕上剤は本剤と複数の添加剤から構成されているのが一般的です。
A. コバルトを含有する製品が一般的ですが、コバルトを含有していない製品もございます。
A. 処理条件を調整する場合もございますが、問題なく処理が可能です。
A. 全ての製品に製品安全データシート（SDS）の準備があります。そちらをご参照の上使用下さい。
A. 他の後処理と同様で、基本条件を押さえていれば問題なく行えます。
A. カチオン電着塗装との比較で同等以下となっております。また耐傷性で優位です。鉄の黒染めとの比較ですと、耐食性で優位です。
A. 必須な設備として、以下が挙げられます。耐酸性処理を施した本処理槽と水洗槽、仕上処理槽の合わせて３槽とpH管理装置になります。推奨設備として、加温装置、冷却装置、エアー撹拌装置、遅行装置、乾燥装置、エアーブロー装置等になりますが、既存のめっき設備で十分対応可能です。
A. 仕上がりの外観の管理は必要となりますが、基本的な管理方法は他の後処理と同様です。
A. 建浴の際は、水道水を使用することをお勧め致します。
A. 基本的には、不純物濃度が上限を超えた場合に更新をご検討頂きます。
A. pH管理装置での自動補給を推奨しています。基本的に２液で一定の比率で補給致します。
A. めっき後の水洗と活性化処理(硝酸)になります。また、適切なめっき膜厚、適切な電流密度(低電流長時間)が肝要です。
A. 緑シミ、たまりシミ、流れシミ、干渉色、色ムラなどが発生することがあります。
A. ミストがかからない場所、高温多湿を避けて保管して下さい。
A. 他の３価クロム化成処理（青色、銀白色など）と同様に中和凝集沈殿法での処理が可能です。
A. 弊社の製品では溶出の心配はありません。
A. 弊社の製品ではすべてに対応済みです（2022年7月現在）。変更の際につきましては随時ＨＰでご案内致します。※コバルト化合物の詳細についてはお問合せください。
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