<動画付き>ステンレスの化学研磨をやってみる<実験>

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化学研磨 
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ステンレス  実験 

株式会社タイホー

B!

以前に、化学研磨とはどういう処理なのか?ということについて簡単に説明させていただきました。
(詳しく知りたい方はこちらのリンクからどうぞ:化学研磨とは?

化学研磨に興味を持たれた方の中には、実際に化学研磨が行われる様子を見てみたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、研究室で化学研磨を実施した様子をご紹介します。
簡単に説明した内容の他にも、今回は動画もご用意しています。

化学研磨に興味がある方はぜひ、最後までご覧になっていただけたら嬉しいです!

目次

<動画で解説>ステンレスの化学研磨

こちらが実際に研究室でステンレスの化学研磨処理を行った動画になっています。
画像よりもきっと分かりやすいと思いますのでぜひご覧ください。

 

 

<画像でも解説>ステンレスの化学研磨

動画では早すぎたという方に向けて、実施した工程を改めて書かせていただくと、こんな感じになっています。
動画には入っていませんが、実際は化学研磨以外にも、脱脂処理や不働態化処理も行います。

※ステンレスの化学研磨については前回の記事でもご紹介しているので良かったら、こちらの記事(化学研磨後の表面はどうなっているの?観察してみた<実験>)もどうぞ!

 

< 脱脂 → 水洗 >

化学研磨を行いたい金属(=素材:今回はSUS304という材質のステンレスを使っています)を脱脂液に浸けて油汚れを取り除きます。


脱脂液には弊社の薬品・クリーナー108Gを使って行いました。
※処理条件 108G 50g/L、60℃で10分処理 

〇化学研磨処理前の素材

 

< 化学研磨 →水洗 >

素材を化学研磨処理液に浸漬します。この時、化学研磨処理液は95~98℃と高温にしています。この処理を行うことでバリを取る・表面に光沢を持たせてピカピカにするといったことが可能になります。

〇素材投入時(化学研磨開始)

 

〇化学研磨処理中

 

< 不働態化処理 →水洗 →乾燥>

化学研磨が終わった素材を10%硝酸に5分程浸漬する事で不働態化処理を行います。その後、水洗を行ってから乾燥します。

〇化学研磨処理後の素材

 

〇化学研磨処理前後の比較( 左.処理前 右.処理後 )

まとめ

今回は実際に化学研磨処理を実施した様子を動画でご紹介させていただきました。
いかがだったでしょうか?
化学研磨について少しでも興味を持ってもらえたり、参考にしていただければ嬉しいです。
今回も、ここまでお読みいただきありがとうございました!

また、弊社ではSUS304、316といったステンレス向けの化学研磨剤(薬品)を取り扱っております。
お試しになりたい場合は、画面下部の"お問合せフォーム"からお問い合わせください。

なお本記事は以前にnoteに掲載していた記事を加筆・訂正したものになります。

 

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