本記事は化学研磨について解説した記事になります。
化学研磨とは?
化学研磨とは、化学反応によって金属表面を削る(研磨する)処理の事です。
化学研磨に使う製品は各薬品メーカー毎に異なりますが、一般的にステンレス製品の化学研磨などの場合は、高温(90℃以上)にした強酸性の液体に化学研磨したい製品を浸漬することで処理を行います。
この処理を行うことで、ステンレスなどの金属を鏡面のように綺麗に仕上げることができます。
また、金属のバリなどといったものも取り除くことができます。
化学研磨のメリット
・電流の流しにくい部位、人の手で処理しにくい部位でも研磨が行える。
化学研磨の優れている点として、処理液に触れてさえいればパイプや箱物の内部といった電流を流しにくい部位や人の手が届きにくい部位であっても処理が容易です。
・表面全体を均一に平滑化することができる。
処理液が触れている部位では、ほぼ同じ速度で金属の表面を削ることができるので、金属表面全体を均一に平滑化することができます(反対に、液に触れている表面の中で一部分だけを選択的に削るといったことは難しくなります)。
化学研磨はどこで使われている?
化学研磨は、電子部品や機械部品等といった加工された金属の表面処理として様々な場面で利用されています。
化学研磨を行う事で外観が良くなったり、金属のバリを取ることができるためです。
実際に化学研磨を行う場合には、強酸性の液体を用いて高温で処理することが必要なため、安全に注意して処理を行う必要があります。
また、処理を行う際には専用の設備が必要となります。
実際の処理(動画)
こちらの動画はステンレスの板を弊社の化学研磨剤で処理した動画になります。
まとめ
今回は化学研磨について非常に簡単に解説致しました。
後日詳しいメカニズムなどについての記事も投稿致します。
なお本記事は以前にnoteに掲載していた記事を加筆・訂正したものになります。
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